Living in the Flat World

「世界はフラットになっている」と考えれば、世の中の変化も少し違った見方ができるはず!その考え方のもと、ITを中心に日常生活から世界のニュースまで幅広い題材を取り上げるブログ。

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超快適!iPad で Windows7

前回のエントリでも紹介した下の「iPadでWindows」の動画デモに関して、どのように撮影したかを今日のエントリでは説明したい。 

 

このデモの中心となるのが、Citrix XenDesktop だ。

Citrixのことや XenDesktopのことを始めて見聞きする人には、リンク先のCitrixの製品紹介ページは少々難しすぎて、軽く読むだけでは内容が多すぎてなかなかピンとは来ないかもしれない。そこで誤解を恐れずに少々乱暴な説明かもしれないが、シンプルで分かりやすい説明をするならば、次のようになるだろうか。

「Citrix XenDesktop とは、Windowsのリモートデスクトップのように、遠くにあるWindows OSをネットワークを使って遠隔操作するためのソフトウェアである。Windowsリモートデスクトップとの最大の違いは、3Gモデムのような比較的低速なネットワーク環境でも快適な遠隔操作ができることと、iPadやAndroid、Macintosh、Linuxのような非Windows端末からでも遠隔操作が可能であること。」

なんとなく分かっていただけたのではないだろうか。
もちろんこの説明は前述したように少し乱暴な説明であるので、多機能なCitrix XenDesktopの全体像を半分も伝え切れていないのだが、最も本質的な部分は押さえていると思う。さらに詳しく知りたければ、少し我慢してこちらのページを読んでいただきたい。

さて、冒頭に紹介した動画デモでは、XenDesktopの特徴をフル活用して、私の自宅(横浜緑区)にあるiPadから、インターネットを経由して約30km離れた東京霞が関のシトリックス東京オフィスにあるWindows7を遠隔操作している。
概略図を書くと次の通り。
デモ構成図


私の自宅のインターネット環境は、KDDIのマンション用光ファイバー回線で、1Gbpsを約100世帯で共有して使っている。まあ、ごく普通の一般家庭用のインターネット回線と言えるだろう。さらにこのインターネット回線を、1万円以下で購入したBUFFALOの無線LANルータを使ってiPadとインターネットを繋げている。
無線LANルータ


iPadには、「Citrix Receiver」と呼ばれるソフトウェアをインストールしてある。このCitrix Receiverは、リモートデスクトップクライアントに相当する遠隔操作用のクライアントソフトであり、これをダウンロードしてインストールすることは全くの無償となっている。iPad/iPhone用のCitrix Receiverは、App Storeからのダウンロードとなるが、当然無償アプリである。

  この通り、操作する側の端末にインストールするCitrix Receiverは全くの無償だが、操作される側のWindowsにインストールする「XenDesktop」は、基本的には有償となっている。それでも必要な登録さえ行えば、既にクラウド環境に出来ているXenDesktop(英語版)を一定期間無償でお試しできる「Virtual Computing Demo Center」や、機能限定ではあるがやはり無償で使えるExpress Edition(こちらは登録に加えて、サーバーなどの環境の用意が必要)も用意されている。是非とも実際に触ってiPad版Citrix Receiver と XenDesktopの操作感を体験していただきたい。


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ところで、単に「iPadでWindows(またはWindowsアプリ)を使う」ことだけを目的とするなら、これまでに紹介したCitrix XenDesktopのような「ネットワーク越しの画面転送&遠隔操作」と言うアプローチの他に、iPad上で仮想マシンを作り、その上でWindowsを動かす「Parallels Mobile」のようなアプローチもある。直感的に考えると、こちらのほうがネットワークのボトルネックが無い分スムーズに動作するようにも思える。
ただYouTubeにアップされた動画を見る限りは、iPad自体の性能の制限からか、Parallelsの動作は相当にゆっくりに見える。 
 


もういちど冒頭のXenDesktop&Citrix Receiverのデモに戻って、そのスピードを実感して欲しい。


iPadのビジネス利用 ~VBで作った「レガシー業務アプリ」をiPadで動かす~

言うまでもなく、AppleのiPadは素晴らしいデバイスである。iPadの素晴らしさを語ろうと思えばいくらでも語れるのだが、既にWeb上で多く語られているので、あえて私が追加する必要もないだろう。

今日のエントリでは、この軽くて、薄くて、美しくて、操作性が良くて、十分な性能があって、バッテリの持ちが良くて、それでいて手頃な価格のこのデバイスを、ビジネス分野においてもっともっと有効に、かつ簡単に活用する方法について紹介する。具体的には、いわゆる「業務アプリ」の分野で、iPadを活用する方法について書いてみたい。

【そもそも「業務アプリ」って何?】
「業務アプリケーション」とか、それを略した「業務アプリ」とか言う用語は、日本のIT業界で働いていれば必ず耳にするほどよく使われる用語だ。ところが改めて調べてみると、正確な定義がどうも定まっていないらいしい。Googleで「業務アプリケーション」と検索しても、その定義を明確に説明しているページはなかなか見つからない。(もしご存知のかたがいたら、是非コメント欄かメールにて教えてください)
ちなみに、「業務アプリケーション」のGoogle検索でトップに表示される(2012年2月5日現在)のは、こちらのブラックユーモアたっぷりのページである。鋭く本質を捉えているので、是非ごらんあれ。

さて、私が理解している範囲で「業務アプリケーション」とは、"特定企業"の"特定業務"での用途(例えば「コンビニエンスストアの在庫管理用途」)のために個別開発されたアプリケーションのことである。反対の意味を持つのが「パッケージアプリケーション」で、これは例えば勘定奉行などのように、広く一般に売られているアプリケーションのことを言う。世の中には、特定企業での利用だけのために個別に開発された「業務アプリ」が、おそらく国内だけでも何千種類もあるのではないかと思えるくらいたくさんあるのだ。

「業務アプリ」には興味深い特徴もいくつかあって、外見的な特徴として、普通に売られているパッケージアプリケーションとはかなり趣が異なるGUIを持っている。典型例が下図だ。
典型的な業務アプリ
(この図はGoogleイメージ検索で「業務アプリ」と探して見つけたもの)

たいていはVisual Basicを使って造られており、開発コストを抑えることと、ユーザ操作を単純なものにすることを狙って、凝ったGUIは使われず、「大きな字の書かれた大きなボタンによる操作」が好まれてよく使われている。

また、これもパッケージアプリケーションとは違って、「汎用性」はあまり考慮されていない。そのため、「Windows XPでは問題なく動作するが、Windows 7 だと問題が出る」と言うようなことがしばしば起こり、Windows OSのライフサイクルに担当者は悩まされることになる。


【業務アプリでのiPad利用の可能性】
さて、こんな「業務アプリ」であるが、携帯性と操作性を両立させたiPadのようなデバイスとの相性が良い業務は、相当数ありそうだ。すぐに思いつくのが在庫管理業務であるし、こちらのページでは、業務アプリにiPadを活用した「成功事例」が、多数紹介されている。

ところが、実際に「業務アプリ」でiPadを使うには、かなりの難題を克服する必要がある。

まず第一に、現在使われているほとんどの「業務アプリ」は、Visual Basicで造られたWindowsアプリケーションであり、当たり前と言えば当たり前だが、そのままではiPadでは動かせない。普通に考えれば、iPadを利用するためには、アプリケーション自体を作り直す必要があるが、これはほとんどの企業にとっては不可能に近い話だ。Windows XP からWindows 7への変更でさえ、多くの企業が四苦八苦しているのが現状であるのに、iPadのような根本的に異なるアーキテクチャのプラットフォームへの移行など、想像だにできないだろう。

仮に百歩譲って、ある企業がiPad用の業務アプリケーションの開発を決断したとしても、それは平坦な道のりではない。iPhone/iPadアプリケーションを造れるプログラマの絶対数は、まだまだWindowsプログラマの数には遠く及ばないはずで、開発を請け負ってくれる業者のほうも需要予測ができずに手探りの状況らしい。

【解決策:Citrix Receiver】
別にiPad用のアプリをわざわざ開発しなくても、今のVisual Basicで作ったWindowsアプリケーションのままで、「端末デバイス」としてのiPadは十分に利用可能だ。それを示すのが、下記のデモ動画。



これを使えば、「Windows XPで動作するアプリケーション」であれば、今すぐにでもiPadを端末デバイスとして利用可能だ。

技術的なバックグラウンドについては、次回のエントリにて。


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