Living in the Flat World

「世界はフラットになっている」と考えれば、世の中の変化も少し違った見方ができるはず!その考え方のもと、ITを中心に日常生活から世界のニュースまで幅広い題材を取り上げるブログ。

Citrix製品

Citrix Synergy 2012 San Francisco Keynote メモ

以前のエントリで予告していた通り、Citrix Synergy 2012 San Francisco でのCitrix CEO Mark Templetonのキーノートスピーチ(基調講演)の内容をレポートする。Citrix Synergyキーノートは、現地時間で2012年5月9日(水)午前10時半、日本時間だと5月10日午前2時半から、San Franciscoのモスコーニ・センターで行われた。

今回のエントリは、スピードを最優先にした「メモ」としてお届けしているので、用語の解説などはしておらず、記述も読みにくいところがあるが、どうかご容赦いただきたい。このキーノートを受けての山田個人の所感などは別のエントリにまとめたいと思う。なお、記述内容は、私(山田晃嗣)が実際にスピーチを聞いて理解した内容であり、英語の聞き取りミスなどによって内容的に不正確なことがあるとしたら、それは全て私の責任である。

キーノートの様子(撮影は全てiPhone4Sのカメラより)
synergy1
synergy2
synergy3

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以下、実際のキーノートの内容をメモに基づいて時系列にて
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■いくつかのUpadte
GotoAssist
50Milion sessionsの実績。
新たにGotoAssist for iPad とGoto Assist for Androidを無償にて提供済み。

・WYSE Xenith 2
2年前にXenithを発表したが、今回Xenith2を発表。
40%fasterで、WANに最適化されている。マルチモニタにも対応。

・VDI in a Box
XenDesktopへのアップグレードパスを用意。
2012年の「BEST of INTEROP Award」を受賞。
Dellの「DVS」と言うプリインストールモデルもあり。


・Citrix AppDNA
2014年のWindows XPのサポート終了に向けての有用なツールになるはず。
新バージョンAppDNA6.1は、インストールやGUIをより使いやすく改善している。


・XenClient
かつてはXenClientの競合であった「Virutal Computer」を買収
新たにEnterprise Editionを$175 per Userで提供。


・Microsoftアライアンス
Hyper-VによりVDIの集約率を大幅に向上可能。
Windows8やWindows Server 2012へのいち早い対応を進める。


・Ciscoアライアンス
Cisco VXIはXenDesktopのReference Designになる。


■Innovation Award
最終ノミネートは「SUNCORP」「IDC Frontier」「ESA」の3つ。
投票によって決められたAward Winnerは、ESA。



■キーノート主題

・「PCの時代」から「クラウドの時代」へ
"Exception of PC Era are the New Asumption of Cloud Era"
「PCの時代で『例外』だったことは、クラウドの時代では『前提』となる」
それは例えば「Mobile」「Personal」「Wireless」と言ったこと。


・Work と Life がSeamless Continuum(境目の無い連続体)に
Seamlessになればなるほど便利になるはず。
それをre-Invention(再発明)するのが、Citrixの「Mobile Workstyle」と「Cloud Service」
Mobile Workstyleの構成要素は「People」「Data」「Apps」「Device」の4つ。


・People
People(人々)に対して「Work from anyware, with anyone, on any device」を実現する。
そのためのひとつツールとして、GotoMeeting HD Faces for iPadの提供開始。

加えて、Workflowツールの「Podio」の買収を発表。
元々PodioはEvernoteやDropboxと言ったクラウドサービスと連携したWorkflowツールだったが、
Citrixの買収によりShareFileやGotoMeetingとの連携できるようになった。
GotoMeetingのグループ内でのスケジュール管理や、
グループ内で参照すべきファイルをPodioにより一元管理できるようになった。


・Data
ShareFile with StorageZonesを発表。
StarageZonesは、ShareFileによるファイルの保存先として、
オンプレミスのストレージやクラウドにしても世界のどこのデータセンタかを選択可能にする。
企業のセキュリティ要求に基づいたもの。
まずはTech Previewとして提供。


・Apps
Citrix Receiver with Follw-Me-Dataを7月に発表予定。

Citrix Cloud Gateway2 を発表。
「アプリケーション」と言うと、これまでWindowsアプリが中心だったが、
今後はApple、Android、HTML5と、アプリも多様性が増していく。
そのような多様なアプリの「Unified Store Front」としての役割をCloudGatewayは担う。

キーノートでは次のようなデモを披露した。
まずWindowsのReceiverでで「お気に入りアプリ」を設定し、
それがMacやiPadにデバイスを変えても、「お気に入りアプリ」が維持されることを示した。
(これがFollow-Me-Apps)
併せて、Receiverの「Docs」タブでは、
デバイスが変わってもShareFileによって同じドキュメントが維持されることも見せた。
さらには、iPadのネイティブアプリの配布管理も出来ることを示した。
これは従来のMDM(Mobile Device Management)よりもさらにバリューを提供できるもの。


・Device
上記したAppsとDataは、各デバイスプラットフォーム用のCitrix Receiverにより、
あらゆるデバイスで共通のインタフェースが提供され、
AppsもDataもデバイス間で同じように使える。

・XenDesktop
相変わらずシェアNo.1。
「Total Value of Ownership」の概念を提唱。

FlexCastのいちコンポーネントとして、「Remote PC」をアナウンス。
従来の仮想PCやブレードPCだけでなく、既存のパソコンに対してもHDXでの接続が出来るようになる。
これによって通常のVDIよりも導入コストを大幅に下げることができる。

さらにはHDX 3D Pro Deep Compression CODECと、
Windows8メトロインタフェースの仮想化もデモ。


・HDX Ready System-on-Chip
各デバイスメーカの対応状況を説明。
特にHPの「All in One Zero Client」は、Ethernetによる電源供給が特徴
消費電力が極小のため、電源コードが必要なく、
Ethernetケーブルだけの接続で動作すする。

・Cloud Serviceの4つの構成要素
「Bridge」「Build」「Deliver」「Transform」の4つが、
Citrixの「Powering Cloud Services」の構成要素。

・Bridge
Private CloudとPublic Cloudのブリッジの役目を担うのがCloud Bridge
より構築が容易になったCloud Bridge2を6月にリリース予定。

・Build
Amazon Web ServiceのようなCloudを簡単に構築(Build)できるのがCloudStack。
CloudStackがApache管理になったことにより、
Citrixの有償製品の名称は「CloudPlatform」へ変更。


・Deliver
Cloud Serviceを配信(Deliver)する役目を担うのがNetScaler。
今回あらたにNetScaler10 with TriScale Technologyを発表。
TriScale(3つのスケール)とは・・・
1) Scale Up : Pay as you Grow
2) Scale In : Consolidation
3) Scale Out : Clustering


・One More Thing
4つの構成要素の最後の「Transform」の役割を担う製品としてProject Avalonを発表。
XenDesktop/XenAppのクラウドスタイルサーバオーケストレーションを可能に。
詳しくは明日2日目のキーノートにて説明。


・最後のまとめ
Citrixの5本の柱。
1) Online Collaboration
2) Data Share
3) Desktop & Application
4) Cloud Networking
5) Cloud Platform

「Citrix > Σ(上記5つ)」と定義づけ。


San Franciscoに来ています

本日より米国San Franciscoに来ている。年に2回開催されるCitrixのイベントに参加するためだ。「Citrix Synergy」と呼ばれるこのイベントは、近年では5月頃にSan Franciscoと、10月頃にBarcelonaで開催されるのが恒例になっており、いずれも数千人規模のCitrixのお客様やパートナー様が世界中から集まってくる。パートナー様限定で直前に開催される「Citrix Summit」と併せ、計5日間に様々なセッションが開催される。

中でも目玉となっているのが、CitrixのCEO Mark Templetonによるキーノートスピーチ。
Mark Templeton

毎年、近い将来にリリースされる新製品や新サービスに加えて、Citrixが今後進むべき戦略が発表される。昨年は「PC」と言う言葉を、「Personal Computer」から「Public Cloud」「Private Cloud」「Personal Cloud」の「3PC」に再定義することで、「パソコンの時代」から「クラウドの時代」へのシフトを宣言した。

今年はどんな発表が行われるのか、Citrix社員である私達にもまだ知らされておらず、今から期待が高まっている。このブログでは、他のメディアに負けないくらいに素早く、Synergyのキーノートの内容をレポートするつもりだ。乞うご期待。


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以降は、San Francisco出張に関する個人的な雑感をランダムに。

・時差ぼけ
実はこのブログを書いているのは、現地時間の早朝5時ごろ。時差ぼけで早朝3時ごろに目が覚めてしまった。Synergyに参加するためにSan Franciscoを訪れるのは3年連続だが、毎度毎度時差ぼけの克服には頭を悩まされる。深夜に羽田を発つ便で着ているのだが、機内である程度眠ってきたので、早く目が覚めるのも当然か。実は昨年同じ便で来て、到着してからホテルでよく眠れるように機内で寝ないようにしたのだが、結局その目論見は外れてホテルで十分に眠れなかったので、今年は機内で素直に寝ることにした。さてこの先、時差ぼけの解消にどれくらいかかるものか・・・


・米国経済のバロメータ
San Francisocoの街角には、いわゆる「物乞い」が相当するいる。この数は、米国経済の状況をよく表していて、2年前に比べて1年前は「物乞い」が相当数増えていたことがよくわかった。つまり、1年前は米国経済がどん底で失業率もピークに達していたのだ。今年は去年よりは経済も失業率も回復しているはずで、それに伴って物乞いも減っているのではと予想される。夕方頃にユニオンスクエアからチャイナタウンまでを歩いた限りでは、確かに去年よりは減っていると感じた。今日の昼に改めて確認したい。


・一番寒い冬?
「トム・ソーヤの冒険」で有名な作家マーク・トウェインは、「私が体験した一番寒い冬は、 サンフランシスコの夏だ。」と言う名言(?)を残しているらしい。確かに、San Franciscoの「夜」は夏でもとても寒い。昼間はそこそこ暖かいこともあるので、急激な温度変化に対応しなければいけないのが難しいところ。風邪をひかないように気をつけなければ。


・もうデジカメはいらない?
iPhone 4Sのカメラは、暗いところでも実に綺麗に自然に撮れる。
San Francisco


iPadでマウス操作

当ブログではこれまで、iPad上でWindowsを動かす「Citrix Receiver」について何度か取り上げてきた。


今日のエントリも、これら「iPadでWindows」シリーズの一貫だが、あまり知られていない便利機能について取り上げる。まずは下の動画(2分弱)をご覧いただきたい。


ご覧いただいた通り、Citrix Receiverを使ってiPad上でWindowsを動作させると、傍らにあるiPhoneがトラックパッドの役目を果たして、マウス操作が出来るようになる。

iPad側にCitrix Receiverが必要なのはもちろんだが、iPhone側にもCitrix Receiverをインストールしておく必要がある。だが必要なのはそれだけ。それ以外の特別なデバイスや追加のアプリは一切必要無い。このトラックパッドは、Citrix Receiverを使ってiPad上でWindows環境を動かす場合は、かなり「役立つ」と言ってよい。

なぜ「役立つ」のか?
ここで少し、iPhone/iPadのようなモバイルデバイスのユーザインタフェースについて考えてみよう。

まず文字入力から。
そこそこの量の文字を入力する場合、iPhone/iPadのタッチ操作は「まだまだ」だ。大量の文字入力にはハードウェアキーボードを使ったほうが遥かに早く入力できる。そのためか、iPhone/iPad用のハードウェアキーボードは、アップル純正も含め、多くのサードパーティ製品が出回っている。

iPhone/iPad用サードパーティキーボードが多数出回る中で、iPhone/iPadを操作するためのマウストラックパッドは、事実上存在しない(例外は後述)。そもそも必要ないのだ。iOSの操作やiPhone/iPad用に作られたネイティブアプリの操作は、タッチ操作に最適化されているので、マウスやトラックパッドが必要になることはまず無い。

注)「iPhone/iPadを操作するためのマウスやトラックパッドは、事実上存在しない。」と書いたが、全く無いわけではない。非常に微妙な形で存在している。「Jailbreak」や「脱獄」と呼ばれるような、いわゆる「ヤバい」方法を使えば、全く使えないことは無いらしい。JailbreakによるiPadでのマウス利用に関しては、こちらのサイトに詳しく書かれている。


iPhone/iPadネイティブアプリであれば、マウスは必要無いが、Citrix Receiverのように、本来Windowsのために作られたアプリをiPad上で動かす場合、タッチ操作だけでは十分な操作が出来ないこともある。例えば、Windowsのドラッグ&ドロップの操作などはその典型例だ。私は実際にユーザーとしてiPad上でWindowsを普段使っているが、マウスが欲しくなることも時折ある。ところが、「仮想Windows」と言うiPadアプリの中では特殊なアプリ”だけ”のために、iPad用マウスを用意することは難しい。

そんな中で作られたのが、冒頭に紹介した「Citrix Receiver独自のトラックパッド機能」なのである。YouTubeの動画を見ていただければ、「かなり使える」こともご納得いただけるだろう。便利な機能であるが、iPadでCitrix Receiverを使っている人でも、この機能の存在を知らない人が少なからずいることを最近知ったため、当ブログで紹介した次第だ。



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以下では、このトラックパッド機能を使うための設定方法について紹介。



まず事前準備として、iPad(操作される側)とiPhone(操作する側)双方のBluetoothの設定をオンにすること。
こちらはiPadの画面イメージ。
bluetooth1

bluetooth2

ここで若干注意すべきは、検出されたデバイスの中に、相手のiPhoneが見つからなくても問題無いので気にしないこと。

続いてiPhoneのイメージ。
01r

02r

03r

同様に、検索されたデバイスの中に、相手のiPadが見つからなくても大丈夫なので気にしないこと。


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いよいよここからが、トラックパッドを使うための実際の操作。

まずはiPhone側でCitrix Receiverを起動し、「設定」メニューの「ワイヤレストラックパッド」をタップする。
04r

すると、こんな画面になる。
05r




ここからはiPad側での操作。

Receiverが映している仮想Windows画面上部の、黒い逆台形ボタンをタップする。
iPad1


黒い逆台形をタップ後に出てくる下記メニューから、「ペア」をタップ。
iPad2


すると今後はiPhone側に、下記の確認ダイアログが出るので、「はい」を選択して完了!
06r


どうが、存分にご活用いただきたい!

Windows でも 音声入力!

ひと月ほど前のエントリで、新しいiPadの音声入力が「かなり使える」ことを紹介した。

さらに前のエントリでは、Citrix Receiver for iPadを使えば、iPad上でWindowsが非常に高速かつ快適に動作することを説明した。

今日のエントリでは、過去に紹介した「iPadの音声入力」「iPadでWindows」の2つが、組み合わせて使えることを紹介する。つまり、WordやExcelと言った典型的なWindowsアプリケーションでも、iPadの音声入力機能を使って、キーボードを使わずに効率的な文字入力が出来るのだ。

まずは下記動画を(音を出したうえで)見て欲しい。


Windows7上で動くMicrosoft Word への文字入力が、音声だけで行われている!

タブレットを使う場合の(パソコンに比べた)不便さのひとつは文字入力のやりくさであるが、iPadの音声入力は、その不便さを相当に解消してくれる。単にタブレットの文字入力の不便さを解消してくれるだけでなく、Windowsアプリケーションと組み合わせて、様々な応用があるのではないだろうか。



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さて一方で、Citrix Receiver for iPadを使ったこのWindowsへの音声入力は、実際に動かすためにいくつか「注意点」が必要になる。以降では、その注意事項を説明したい。

注意1) Windows側の日本語変換はオフにする
仮想Windows側では、日本語変換を無効にして、半角英数字を入力できる状態にしておくこと。
fep
今回紹介した仮想Windowsへの「音声入力」の場合、日本語変換は完全にiPad側の機能を使うため、Windows側日本語変換機能を有効にすると、2つの日本語変換がコンフリクトしてしまい、うまく動いてくれない。


注意2) iPad側のキーボードは、日本語入力の状態にする
これは直接的にはCitrixは関係なく、純粋にiPadの音声入力機能の制限による。
下記のように、キーボードが英語モードだと音声は「英語」と解釈されてしまい、うまく日本語での音声入力が出来ない。
English

正しく日本語で音声入力させるためには、キーボードを日本語入力モードにしておく必要がある。下記図の青い楕円の中のような変換候補表示フィールドが現れていればOK。
日本語



注意3) ソフトウェアキーボード左上の「T」ボタンを押す
これが最重要!Citrix Receiver for iPad利用時は、ソフトウェアキーボード左上に、「A」と「T」の2つのボタンが現れるが、音声入力実行時前に必ず「T」のボタンを押す必要がある。
T

「T」ボタンを押せば、その右隣に入力文字を一時的に格納する欄が出てくるが、これで初めてCitrix Receiver for iPadでの音声入力が可能になる。

ひと通り音声入力が完了したら、入力文字の格納欄の右に「送信」ボタンを押せば、仮想Windows側に文字列が送られる。
送信


なお、このiPad上での音声入力からWindows側への文字列送信の一連の操作は、冒頭で紹介した動画でも確認していただけると思う。
 

新しいiPad(第3世代iPad)と、Citrix環境をお持ちのかたは、 是非お試しあれ。かなり楽しめる!!

 

NHKさん、恐れ入りました! ~実に分かりやすい「シンクライアント」の説明

普段私が売り歩いている製品は、「デスクトップ仮想化」あるいは「アプリケーション仮想化」などと分類されているものだ。ただ残念ながらこれら製品は、まだ一般の人たちには馴染みは薄い。それがどんなもので、どこで使われて、どんな役に立つのか、一般の人(企業ITに関わる以外の人)に説明するのは結構難しい。例えば、私の妻、両親、仕事外の友人などは、私が勤めている「シトリックス」と言う会社が、いったいどんな製品を作っている会社なのか、おそらく分かっていない。当初説明を試みたが、あまりにも分かってくれないので、そのうち私も諦めてしまった。

しかし、そんな説明に苦労した時の「救世主」になりうる材料を発見した!!

こちらのNHKのサイトにある、「クローズアップ現代」のダイジェスト動画を是非ご覧になっていただきたい。重要なポイントは、2分20秒から始まる、リコージャパンさんのテレワーク(後述)に関するドキュメンタリーのうち、3分30秒くらいからの一連の説明。是非注目を!!
クローズアップ現代
 

番組中では、「シンクライアント端末」と呼んで説明しているが、サーバーも含めたシステムとしては、これはまさに「デスクトップ仮想化」の説明に他ならない。

それにしても、番組では「シンクライアント端末」を題材に、「どんなもの」で「どこで使われ」て「どんな役に立つ」のかが本当に誰にでも分かりやすく説明されている。さすがNHKさん、難しいことを誰にでも分かりやすく説明することに関しては、プロ中のプロなのだろう。私自身も、普段から分かりやすい説明を心がけているつもりだが、これには負けた。NHKさん、本当に恐れ入りました。

なお、ダイジェスト動画に加えてこちらのリンクには、2012年3月8日に放送された約30分の番組の全ての内容がテキスト台本として公開されている。いや、NHKさん、これ本当に素晴らしいです!!


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さて、同じNHKの番組ダイジェスト動画を題材にしつつも、テーマを変えた話をしたい。

元々このときの番組のタイトルは、「仕事は会社の外で ~広がるテレワーク~」と言うものだった。「テレワーク」と言う言葉自体も、まだ誰でもが知っている用語とは言えないと思うので改めて説明するが、自宅や外出先など、「会社の外で仕事をすること」を「テレワーク」と呼んでいる。

私の勤めるシトリックス・システムズ・ジャパン(株)では、事業としてテレワークの利用を促進するソフトウェア製品を製造・販売している一方で、働く社員自身も制度的にテレワークの利用が奨励されている。

私自身、昨年の震災後の交通が麻痺して余震の心配も拭えぬ中、このテレワークの制度のおかげで本当に助けられた。過去のエントリにて、そのことを詳しく紹介している。

また会社としても、こちらこちらのように「震災後、シトリックスの在宅勤務を支えた2つの制度」とのタイトルで運用の実態を公開し、これからテレワークを導入しようとしている企業に参考にしていただけるようにしている。(下図は、Citrix社員の実際の在宅勤務のイメージ)
在宅勤務
 

これらCitrixの事例に加えて、冒頭で紹介したNHK「クローズアップ現代」は、日本企業がテレワークを推進するうえでの、強力な推進材料になったと思う。

番組で述べられていたテレワークの利点は明快だ!!
・営業マンの訪問件数は以前の1.5倍まで増えた(生産性向上)
・時間を有効に使えるため早めに帰宅する日が増えた(社員満足度向上)
・節電効果
・万が一端末を紛失しても情報漏えいの心配は無い(セキュリティリスク低減)

さらには、被災地の復興にさえもテレワークは役に立つ!
人手不足の首都圏の企業の仕事を、職を求める被災地の人たちにも担ってもらえるし、逆に震災で被害を受けた企業の再建に、必要な人材を首都圏からも確保しやすくなる。


以下は、私からの切実なお願い。
日本企業の経営層の皆さん、もっと「テレワーク/在宅勤務」を推進できるよう、(ITインフラなどのハード面は後回しにしでも良いので)就業規則などの制度面の見直しを是非すすめてください。
上記したように、テレワークの利点は明快なのですが、多くの日本企業では、就業規則や、そもそも経営層を含めた社員の意識の持ち方と言ったソフト面が、テレワーク推進にあたってのもっとも大きな障害になっているのです。

もちろん在宅勤務を実際に行うためにはITインフラの充実も欠かせないでしょう。しかし、技術的な問題は既に克服されていると言ってよいです。課題があるとしたら予算の確保くらいですが、「生産性1.5倍アップ」で、費用は簡単に回収できます。是非もう一度、NHKさんのWeb動画を、じっくりとご覧になってみてください。


「VMware View vs. Citrix XenDesktop」YouTube動画の動作環境

前回のエントリで、VMware View 5.0 と Citrix XenDesktop 5.5 の描画性能を比較した動画デモを紹介した。(下記画像、またはこちらのリンクのクリックでYouTubeページにジャンプ)
YouTubeでのVMware View比較
YouTubeに投稿したこの動画は、おかげさまでかなりの反響を集めており、公開して5日足らずで400回以上も再生されている。アクセスは日本からだけでなく、米国、オランダ、台湾、オーストラリア、ドイツなど、世界中から来ていることも、YouTubeの再生レポート機能から知ることが出来た。
YouTubeの再生回数レポート


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で、ここからが今日のエントリの本題。
例の動画を撮影した際の、ハードウェア/ソフトウェアの種々の条件について説明したい。

■システム全体
概略下記の図のようなシステムを構築したうえで動画を撮影した。(図をクリックすると拡大)
テスト環境
基本的な考え方としては、「VMware View 5.0」と「Citrix XenDesktop 5.5」の2つの製品が、出来る限り公平かつ平等な条件下で競えるように狙った。その一環として、ネットワークなどの条件が同一であることを示すために端末(End Point)は1台のみ使用し、VMware View 5.0 と XenDesktop 5.5 の双方の仮想デスクトップを幅広ディスプレイを使って同時に表示させている。


■サーバーハードウェア
まず、サーバーとして用意したハードウェアは下の写真の2台。いずれも富士通製の「PRIMERGY MX130 S1」であるが、まったく同じスペックものを用意して両陣営に1台ずつ与えている。
蛇足ではあるが、この機種は、本来は正式には日本で売られていない海外向けの小型サーバーで、通販などで格安で販売されている。この実機検証に大いに協力してくれたCitrixの同僚、島崎聡史が個人所有しているものだ。
Fujitsu Primergy MX130 S1

■仮想インフラ と仮想マシンのスペック
それぞれ、もっとも相性が良いはずのものを利用した。つまり、VMware View 5.0 では vSphere 5 を使い、Citrix XenDesktop 5.5 では、XenServer 6.0 を使った。
また、仮想デスクトップとして接続する仮想マシンには、平等になるよう両陣営のVMにメモリを2GB、仮想CPUを2つ与えている。


■ソフトウェアのバージョンと設定
それぞれ2012年2月時点での最新のバージョンを利用した。
いずれの製品でもソフトウェアの設定は、最低限動作可能な範囲で、デフォルトのままの設定にしている。


■回線遅延シミュレーター
Ethdelay
この製品は、上記図のようにコンパクトで手頃な値段(標準価格で1台59,000円)の割りに、「遅延に分散を与える」と言った、高度な回線模擬が可能なので、非常にお勧めである。動画後半のデモでは、このシミュレータを使って、ネットワークの帯域を最大3Mbpsに絞るとともに、往復で200m秒程度(値の分散あり)の遅延のあるネットワークを模擬している。

 

類似競合製品は無いと困る!Part2

まずは読者の皆さんに算数の問題。
とてもお腹がすいていて、少しでも多く何かを食べたいとき、下記のA) と B) のどちらを選ぶべきでしょう?
独占と競合

算数問題の正解は B)。

円の面積は「半径×半径×円周率」で求められるので、計算するとB)のほうが少しばかり大きくなる。
A) (20/2)×(20/2)×円周率=約157 平方cm
B) {(30/2)×(30/2)×円周率}÷2=約176.6 平方cm

数学的センスのある人ならば、電卓を使ってここまで計算しなくても、「面積は、長さの二乗に比例する」ことですぐにB) のほうが大きいことを感じ取れるだろう。一方で、直感を信じてA) のピザを選ぶ人も少なからずいるのではないか。

別に算数の話をしたいわけでなく、いわゆる「ハイテク製品」のマーケティングが、今日のエントリの主題。マーケティングの世界でも、「円形ピザパイ1枚独占が究極目標」として、「シェアの取り合い」に血眼になることは多い。一方で、強力な競合とパイを分け合うことになったとしても、「ピザパイの直径自体を大きくすべき」と考えて、うまく競合を活用して市場全体を大きくすることに活路を見出すこともある。市場が既に成熟してしまった製品(例えば自動車)では、前者の「パイの奪い合い」にならざるをえないが、(例えばかつてのスマートフォンや、現在のタブレット端末のように)市場自体がこれから大きくなりうる市場では、一社独占の状態よりも競合がいたほうが市場の拡大は促進される。

当Blogでは、3ヶ月以上前に「類似競合製品は無いと困る!」と言うエントリを書いたが、これはまさに競合によって市場自体を大きくする考え方の紹介だった。競合の存在によって、なぜ市場が大きくなるかと言う理由が説明してあるし、実例のひとつとして、AppleのiPhone の売上げが、競合であるはずのAndroidの登場によって、競合の無い独占状態のときよりもむしろ大きく伸びたことを示した。興味のあるかたは、是非上記リンクをクリックして過去エントリも見ていただきたい。


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で、実はここからが本題なのだが、「シンクライアント」あるいは「デスクトップ仮想化」と呼ばれるような分野も、現時点では市場自体がまだまだ小さくて、これから市場を大きくしていかなければならない分野と言える。

かつてCitrixは、画面転送を使った「シンクライアント」あるいは「デスクトップ仮想化」の市場で、ほぼ一社独占の状況にいた。そんな中、2006年頃によく似た画面転送技術を使って、競合として新たに市場に参入してきたのがVMwareさん(敬意を込めて「さん」づけします)だった。このことをきっかけに、「シンクライアント」あるいは「デスクトップ仮想化」の市場が活性化し、市場規模自体も大きくなったことは間違いない。お客様からの引き合いも、メディアに取り上げられることも多くなったと実感している。さらには、少なくともCitrixの売上げは、VMwareさんのデスクトップ仮想化市場参入以来伸び続けているのだ。

ただし、デスクトップ仮想化の市場全体が活性化してきたとは言っても、「普通のパソコン」に比べれば2012年現在のデスクトップ仮想化市場は、まだまだ小さい。デスクトップ仮想化市場をさらに大きくするためには、Citrix側の製品・サービスの改善はもちろん、「複数製品の適切な競争」によって市場自体を盛り上げる必要があると強く考えている。

そんな興味もあって、VMwareさんの最新デスクトップ仮想化製品「VMware View 5.0」を実際に動かしてみて、強力な競合になりうるかどうかを検証し、その結果の動画をYouTubeにアップした。まずはご覧になっていただきたい。




 
最終的な評価は、実際に製品を購入するお客様や、そのお客様への提案とシステムのインテグレーションを行う販売パートナー様に委ねたい。

この検証内容の詳細については、次回のエントリで紹介する。

XenApp 6.5 Mobility Pack (2) ~iPad上のWindowsはこう変わる~

前回のエントリでは、Citrix Receiverのような「Windows環境をiPad上で動作させる」仕組みだと、「タブレット特有のタッチ操作に特化したGUIが一般的には使えない」ことを説明した上で、最後に「タッチ操作に最適化するようなGUIの改善の方法もある」ことを動画で示した。(下のイメージをクリックすると、YouTubeの動画ページにジャンプ)
YouTubeでのXenApp Moblity Pack
その方法とは、「XenApp 6.5 Mobility Pack」と名づけられたCitrix XenApp 6.5の追加モジュールを導入することなのだが、ちょうど前回のエントリと相前後して Citrixから公式発表でも「XenApp 6.5 Mobility Pack」 が紹介されている。こちら(ITMedia)こちら(ZDNet)のページなどでも、Citrixの2012年の事業戦略の一環として紹介されている。

今回のエントリでは、この「XneApp 6.5 Mobility Pack」について、もう少し詳しく見てみたい。

■何ができるか?
まずはWindowsのデスクトップ環境の見た目が変わり、スタートメニューなどがタッチ操作に適したメニューに変更される。

下図が、Citrix Receiver for iOS を使って、iPad上に普通にWindowsの仮想デスクトップを表示させたときのイメージ。
Citrix ReceiverによるiPad上のWindows
画面上部中央の黒い逆台形(Citrix Receiverの機能を設定するためのボタン)が、仮想デスクトップであることを示しているが、その他は通常のWindows画面と変わらない。しかしこれをそのままiPadで使うと、スタートメニューの深い階層にあるアプリケーションを起動する際にメニューの幅が狭くなり、タッチ操作に若干不便を感じる。

「XenApp Mobility Pack」を適用した、仮想デスクトップ環境では、Windowsが下図のように変更される。
XenApp Mobility Pack適用後
スタートメニューが改変されていることが、すぐにお分かりいただけると思う。このスタートメニューは、メニューの深い階層に行ってもメニュー間の幅が狭くならずに一定を幅を持つように出来ており、よりタッチ操作に適したスタートメニューとなっている。


次に、元々はマウス操作に最適化されたWindowsアプリケーションのプルダウンメニューが、タッチ操作に最適化されたプルダウンで操作できるようになる。

下図が、典型的なWindowsアプリケーションのプルダウンメニューの例。(実際のWebページは、こちらで見ることが出来る)  
通常のWindowsプルダウンメニュー
このままiPad上で操作すると、各メニュー項目間の幅が狭すぎて、タッチ操作だと意図しない隣のメニューを選んでしまうことがよくある。

「XenApp 6.5 Mobility Pack」を適用して、iPadデバイスからWindows仮想環境を使うと、下図のようになる。
XenApp Mobility Packで改変されたプルダウンメニュー
元々のWindowsのプルダウン(左側)にオーバーレイ(上から重ねて表示すること)する形で、別のプルダウンメニュー(右側)が表示されるようになる。左側のオリジナルのメニューと比べれば分かるように、オーバレイされたメニューは、項目間に十分な幅があり、間違わずに素早くタッチ操作ができるようになっている。

さらには、アプリケーションのテキスト入力フィールドや、メモ帳やMS Wordなどのテキスト入力アプリケーションなどを起動した場合は、iPadのソフトウェアキーボードが自動的にポップアップするようになる。
自動的に出てくるキーボード
「XenApp 6.5 Mobility Pack」を使わない場合、iPad上で表示される仮想Windows環境は、単に画面を写しているだけであり、テキスト入力状態か否かを判別できないために、自動キーボードポップアップが出来ずにいた。「XenApp 6.5 Mobility Pack」を適用することではじめて、この自動キーボードポップアップ機能が、仮想Windows環境でも使えるようになる。


■Mobility Packを使うために何が必要か?
まずはCitirix XenApp 6.5 を用意していただく必要がある。XenApp 6.5は、2012年2月時点でのXenApp最新バージョンである。残念ながら、それ以前のバージョンのXenApp では、Mobility Packの利用は出来ない。

XenApp 6.5が稼動可能な状態に出来たら、いよいよ次は「XenApp 6.5 Mobility Pack」をインストールする。Citrix XenApp 6.5 のライセンスをお持ちのお客様であれば、「MyCitrix」サイトから無償でダウンロード可能だ。なお、XenApp 6.5 を利用可能なCitrix ライセンスをお持ちのお客様であれば、Mobility Pack のための追加料金は一切必要ない。

また、「ライセンス購入前に動きを確認してみたい。」と言う場合は、Citrixの販売パートナー様にお問い合わせいただきたい。Citrixでは、90日間無償で製品を評価可能な「評価版」を提供しているが、2012年2月現在では、販売パートナー様を経由しての提供のみ行っている。

Mobility Packをインストールすると、XenAppのポリシー設定に、下記のような項目が追加される。
XenApp Policy
右下に表示されるHelpの説明を参照しながら必要な設定をすれば、iOSまたはAndroidでアイスからの接続時にのみ、これらの設定が有効になる。

Mobility Packのインストール方法、インストール後の設定方法に関する詳細は、こちらの CitrixeDocs (オンラインマニュアル)を参照いただきたい。残念ながら、2012年2月時点では、英語の記述しかないが、手順自体はそれほど難しいものではない。

Mobility Packのインストール、および必要な設定さえ行えば、あとはiPhone/iPad/Androidのような、モバイルデバイスからXenApp 6.5に接続するだけで、動画でご覧いただいたような操作が実現できる。なお、通常のPCからの接続の場合は、Mobility Packの機能は使えない。


■まとめ
以前から書いていることの繰り返しになるが、iPadは使い勝手やコストの面で素晴らしいデバイスであり、このデバイスを企業内での特定業務利用に使いたい要求は必ずあると思う。ところが、「その上で動かすアプリケーションをどうするか?」と言うことが、担当者の悩みのタネとなる。iPadネイティブアプリ開発は、そのひとつの解決策ではあるが、課題もあることはこちらのエントリで述べた。

私からの提案は、Citrix Receiverを使って、既存のWindowsアプリをiPadに転用したり、もしくは新規開発するにしてもWindowsベースで作ってiPadに転用すること。パフォーマンスは十分なものが得られることはこちらの動画で示したし、転用アプリのGUIの面でもネイティブアプリに遜色ないことが、今回のエントリで分かっていただけたのではないかと思う。



XenApp 6.5 Mobility Pack (1) ~Windows環境のタブレットへの最適化~

今月に入ってからの一連エントリで、iPadでWindowsアプリケーションが使えること、それは特に「業務アプリ」と呼ばれる企業内アプリケーションの活用に適していることを説明してきた。

特に前回のエントリでは、iOSネイティブアプリを新規開発するよりも、Windowsベースで開発したほうが、アプリケーションのライフサイクル管理の点で利点があることを説明した。

しかしながら、iPadのようなタブレット端末を使うことを大前提とした場合、ネイティブアプリケーションを開発したほうが良い点も、もちろんある。そのひとつは、「タッチ操作に適したGUI」だ。WindowsアプリのGUIがタッチ操作に十分に最適化されておらず、タブレットでそのまま使うには、使いにくい面が多々ある。特にiPhone/iPadのネイティブアプリケーションは、タッチ操作に対して素晴らしく適合したGUIを持っており、その差は大きい。

そのことを具体的な例を挙げて見てみよう。

下記のイメージは、Citrixのダウンロードページの一つであるが、ページ上に「プルダウンメニュー」あるいは「ドロップダウンメニュー」と呼ばれるメニュー選択のGUIが複数ある。(画像クリックで実際のページにジャンプ)
プルダウンのあるWebページ


これらプルダウンメニューは、Windows上で動作するWebブラウザでは下図のように表示される。
Windowsのプルダウン


このメニューの表示は、マウスでの操作を前提に作られており、マウスで使う分には全く問題は無い。しかしこの表示のままでタッチ操作を行うと、少々不便を感じる。メニュー間の幅が狭すぎて選択が正確に行い難いのだ。この表示は、特定のWebブラウザに依存しているわけではなく、IEでもFirefoxでもChromeでも、Windows上で動くWebブラウザなら概ね同じように表示されるし、Windowsに限らずLinuxでもMacintoshでも大きくは変わらない。 

ところが、全く同じWebページのプルダウンメニューが、iPad上のSafariブラウザだと下記のように表示される!
iPadのプルダウン


さらには、iPhone上のSafariブラウザだと下記の通り。
iPhoneプルダウンメニュー


いずれもメニュー間の幅がうまく調整されていて、タッチ操作による選択が実にやりやすい。特にiPhoneの場合は、画面のサイズやiPhoneを操作するときの指の使い方まで良く考えられたGUIで、本当に本当にうまく作られていると感心する。

残念ながら、私がこれまでのエントリで紹介してきた方法(Citrix Receiverを使ってWindowsアプリをiPad上で動かすやり方)では、これらiPhone/iPadが持つ素晴らしくタッチ操作に適合したプルダウンメニューは、(基本的には)使えない。あくまでマウス操作を前提とした、幅の狭いプルダウンメニューを使うことが基本なのだ。


でもここからが本題!!

上記で思わせぶりに(基本的には)と書いたが、「基本」から良い方向に外れることもできるのだ。Windowsアプリでも、iOS特有のタッチ操作に適したプルダウンメニューを使うことはできる!!

とにかくまずは、下記動画を見てほしい。




 
このエントリのタイトルでもある、「XenApp 6.5 Mobility Pack」と言うものを使っているのだが、詳しい説明は次回のエントリにて。 


超快適!iPad で Windows7

前回のエントリでも紹介した下の「iPadでWindows」の動画デモに関して、どのように撮影したかを今日のエントリでは説明したい。 

 

このデモの中心となるのが、Citrix XenDesktop だ。

Citrixのことや XenDesktopのことを始めて見聞きする人には、リンク先のCitrixの製品紹介ページは少々難しすぎて、軽く読むだけでは内容が多すぎてなかなかピンとは来ないかもしれない。そこで誤解を恐れずに少々乱暴な説明かもしれないが、シンプルで分かりやすい説明をするならば、次のようになるだろうか。

「Citrix XenDesktop とは、Windowsのリモートデスクトップのように、遠くにあるWindows OSをネットワークを使って遠隔操作するためのソフトウェアである。Windowsリモートデスクトップとの最大の違いは、3Gモデムのような比較的低速なネットワーク環境でも快適な遠隔操作ができることと、iPadやAndroid、Macintosh、Linuxのような非Windows端末からでも遠隔操作が可能であること。」

なんとなく分かっていただけたのではないだろうか。
もちろんこの説明は前述したように少し乱暴な説明であるので、多機能なCitrix XenDesktopの全体像を半分も伝え切れていないのだが、最も本質的な部分は押さえていると思う。さらに詳しく知りたければ、少し我慢してこちらのページを読んでいただきたい。

さて、冒頭に紹介した動画デモでは、XenDesktopの特徴をフル活用して、私の自宅(横浜緑区)にあるiPadから、インターネットを経由して約30km離れた東京霞が関のシトリックス東京オフィスにあるWindows7を遠隔操作している。
概略図を書くと次の通り。
デモ構成図


私の自宅のインターネット環境は、KDDIのマンション用光ファイバー回線で、1Gbpsを約100世帯で共有して使っている。まあ、ごく普通の一般家庭用のインターネット回線と言えるだろう。さらにこのインターネット回線を、1万円以下で購入したBUFFALOの無線LANルータを使ってiPadとインターネットを繋げている。
無線LANルータ


iPadには、「Citrix Receiver」と呼ばれるソフトウェアをインストールしてある。このCitrix Receiverは、リモートデスクトップクライアントに相当する遠隔操作用のクライアントソフトであり、これをダウンロードしてインストールすることは全くの無償となっている。iPad/iPhone用のCitrix Receiverは、App Storeからのダウンロードとなるが、当然無償アプリである。

  この通り、操作する側の端末にインストールするCitrix Receiverは全くの無償だが、操作される側のWindowsにインストールする「XenDesktop」は、基本的には有償となっている。それでも必要な登録さえ行えば、既にクラウド環境に出来ているXenDesktop(英語版)を一定期間無償でお試しできる「Virtual Computing Demo Center」や、機能限定ではあるがやはり無償で使えるExpress Edition(こちらは登録に加えて、サーバーなどの環境の用意が必要)も用意されている。是非とも実際に触ってiPad版Citrix Receiver と XenDesktopの操作感を体験していただきたい。


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ところで、単に「iPadでWindows(またはWindowsアプリ)を使う」ことだけを目的とするなら、これまでに紹介したCitrix XenDesktopのような「ネットワーク越しの画面転送&遠隔操作」と言うアプローチの他に、iPad上で仮想マシンを作り、その上でWindowsを動かす「Parallels Mobile」のようなアプローチもある。直感的に考えると、こちらのほうがネットワークのボトルネックが無い分スムーズに動作するようにも思える。
ただYouTubeにアップされた動画を見る限りは、iPad自体の性能の制限からか、Parallelsの動作は相当にゆっくりに見える。 
 


もういちど冒頭のXenDesktop&Citrix Receiverのデモに戻って、そのスピードを実感して欲しい。


このBlogについて
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に勤務し、自社製品をこよなく愛する山田晃嗣のブログ。

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