さて、ブログ復活後の最初のテーマとして選んだのは「風雲児たち」について。
風雲児たち (1) (SPコミックス)
みなもと 太郎
リイド社
2002-03-28


明日の元旦には、NHKでドラマが放送される予定になっているのですが、原作は何十年も連載の続く知る人ぞ知るギャグマンガです。実は私はこの原作マンガの30年来の大ファンで、語りたいことが山ほどあるだけでなく、私自信の人生や人間形成にも大いに影響を受けてきました。そこで、ドラマが公開されてより多くの人が注目するであろうこのタイミングで、この素晴らしきギャグマンガについて、複数回にわたって書いていきたいと思います。もちろん、ドラマ公開に相前後して「風雲児たち」への検索が増えて、そこからブログに流入してきてくれることも少しは期待しております。

1980年(!)から連載の始まった風雲児たちは、2017年12月の現時点で、49冊の単行本が刊行されています。
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もちろん私は全てを所有しているのですが、これら単行本の発刊や雑誌での連載にも紆余曲折があった他(そのあたりの経緯はWikipediaにも書かれています)、私自身にとってのこのマンガとの付き合いにも紆余曲折がありました。始めて読んだのは1987年頃。親戚の家に置いてあったのをたまたま手にしたことがきっかけだったのですが、大学1年生だった当時の私にはマンガ本を購入する習慣が無く、その親戚と疎遠になると共に、風雲児たちとの縁も途切れてしまいました。
一方で、その中の幾つかのエピソードは強烈に私の中に残っており、実際にマンガを手にすることは無いながらも20年近くに渡ってきになる存在ではありました。その後。ふとしたきっかけでAmazonで検索したら、全巻が容易に入手できることが分かって、「大人買い」をしてしまったわけですが、このマンガは「知る人ぞ知る」とは言っても「ロングテール」の根元に位置しているわけでも無く、よほど大きな書店に行っても在庫はないはず。ロングテールに強いAmazonがあってこその再会だったかもしれないし、あるいはこのマンガの存続自体がAmazonの存在が無ければ危なかったのではないかと考える次第です。

そんな中でのNHKでのドラマ化!!
おそらくこれまでとは比較にならないくらいの数の人たちがこのマンガの存在を知り、その中のほんの一部の人たちが単行本を買ったとしても、単行本の売り上げは一桁多くなるのではないでしょうか。長年のファンとしては、素直にうれしいところです。
実は風雲児たち全体としては関ヶ原の戦いから幕末を描いているのですが、間違いなくその中で最も面白いのは、解体親書を中心とした蘭学黎明期を描いた部分と断言できます。今回のドラマは、まさにその「ズバリど真ん中」を突いているわけで、長年のファンとしても「おっ、分かっているな!」と思わせる選択です。さらにはドラマの脚本は、あの三谷幸喜で、田沼意次は草刈正雄!いやがおうにも期待は膨らみます。
ちなみに、風雲児たちに出会うまでに私が読んだ日本史の本では田沼意次は「腐敗した金権政治の権化」とされており、好意的に描かれた風雲児たちに登場する田沼意次とのギャップに大いに刺激を受けたものです。

一方で、ドラマに対する不安もあります。原作の風雲児たちは、かなり真面目に史実を追求した歴史マンガであり、物語としても良くできていて涙を誘う感動もあるのですが、その本質は「ギャグマンガ」です。登場人物の誰かがボケをかますと、周囲がひっくり返ってズッコける表現があってこその風雲児たちなのです(キッパリ!)。ボケの中には、連載当時に流行していたギャグもあれば、ボケに対するツッコミには、マンガでこそ可能な暴力表現(日本刀でぶった切ったり、機関銃で撃ちまくったり etc.)も多々あるのです。それが実写ドラマでどのように表現されるのか、されないのか?

期待して元日夜の放送を待ちましょう。