昨日のエントリで、Androidベースの家電統合リモコンの提案をしたところ、Facebookを通じて、早速いくつかのコメントをいただいた。

コメントによってはじめて知ったことは「タブレット/スマートフォンを使った家電リモコンは、すでに東芝が一部のオーディオビジュアル機器用にアプリをリリース済み。」だったと言うこと。
こちらが東芝の紹介ページ。
東芝RZタブラー

AV機器の操作だけではなく、録画したテレビ番組をタブレット上で見られたりと、相当に多機能になっている。なるほど、これで少なくとも技術的な実現性に関しては何の問題も無いことは確認できた。

もうひとつコメントとしていただいた意見は、「リモコンとして使うなら、リモコンとしてふさわしい形状が大事では?」と言うもの。この意見には私も大賛成。少なくとも、現在リリースされているタブレットやスマートフォンは、形状的にはリモコンとしてふさわしくないと思う。昨日のエントリでも書いたが、現状のタブレット/スマートフォンは「持ち歩き」を意識するがために、リモコンとしては扱いにくい。
テーブルなどに置いてあるリモコンを「さっと掴む」ための掴みどころが無いのはストレスを感じるだろう。

この形状の課題とも関連するが、上に紹介した東芝のリモコンアプリは「技術的実現性の確認」の確認にはなったものの、私が提案したリモコンのイメージとはほど遠い。理由は2つある。
理由1つ目。複数メーカ、複数ジャンルの製品の操作が一括で出来ないこと。
東芝のリモコンアプリは、あくまで「東芝のAV機器」がその中心にあり、タブレット/スマートフォンは、あくまでその1オプションに過ぎない。私が欲しいもの、そしてきっと市場も欲しがっているであろうものは、あくまで「1つのリモコンで複数メーカ、複数ジャンルの製品の操作が一括でできる」と言うこと。
そのためには、あくまで「統合リモコン」がすべての家電の中心にあるようにして欲しい。また、操作もあくまで「機械オンチ」な人でも簡単に扱えることを第一に考えるべき。東芝のリモコンアプリは、見るからにマニア向けになっている。液晶タッチパネルを使えば、物理ボタンのものよりも簡単操作に徹したGUIを設計しやすいと思うのだが。

理由2つ目。「リモコン専用デバイス」でないこと。
上にも書いたが、汎用的な利用を前提に設計されたタブレット/スマートフォンは、形状的にリモコンには適していない。では、どのような形状がリモコンとしてふさわしい形状なのか?
一般的な家電リモコンの多くは、こんな感じ。
普通のリモコン
ただ、この形状は「単一製品のリモコン」であることと「物理的な押しボタン」を前提としているために、タッチパネル操作には適していないと思う。

私のイメージにもっとも近い存在がこれ。
カラオケのリモコン
カラオケボックスに常備しているリモコンだが、これがもっともイメージが近い。ただちょっとばかり重過ぎるのが難点か。

液晶タッチパネルではないが、手で持たずに「机に置いて」使うことを前提としたリモコンは、ソニーが「おき楽リモコン」として既に商品化済み。
ソニー「おき楽リモコン」
通常のリモコンのように赤外線(光に近いので「向き」によっては操作できない)を使わずに、電波を使っているため、どんな向きでどんな場所に置いてあっても操作ができることがポイント。

次世代の任天堂Wiiも、リモコン(コントローラー)はタブレットに近いデザインになるらしい。
Wii U コントローラ

これらはいずれも、汎用のタブレット/スマートフォンとは異なるデザインになっているが、いずれも「リモコンにふさわしい形状」と言えるはず。これらの特徴をうまく組み合わせれば、良いものができるのではないだろうか。

さらにその後にWebで調べてわかった良いニュース。
Androidベースの家電統合リモコンを作るためには、てっきり「家電側の無線LAN対応が必須」だと思っていたのだが、Androidデバイスの中には(一般のリモコンと同じ)赤外線通信の機能を持ったものがあって、赤外線リモコンの「エミューレータ」として動作させることも可能らしい。こちらがその情報の出所。

これならもはや何の技術的な障害など無いではないか!

繰り返しになりますが、国内の家電メーカさん、具体的にはPanasonicさん、日立さん、東芝さん、三菱電機さん、ソニーさん、是非「Androidベースのリモコン専用機(リモコンとしてふさわしい形状のもの)」を作ってください。きっと売れるはずですし、将来の汎用Androidベースタブレット普及の足がかりにもなるはずです。